神宮外苑・絵画館前事業 公聴会(2)
(前の記事からの続き)

絵画館前事業の公聴会の公述人は20人足らずでした。(3人ほどが欠席)
以下のような意見が次々と出されました。
・公聴会の告知自体が、何の公聴会なのかも分からないし閉鎖的
・建築基準法の制限を超えて巨大な施設や駐車場を造る必要はない
公益上やむを得ないものではない
・完成予想図には高層ビルがなく、審議を欺くもの
・外苑再開発と一体の事業なのに、なぜ明治神宮の別事業とするのか?
環境アセスメントを免れて、伐採などを可能にするためではないか
・周辺の住環境が乱される
・銀杏並木から絵画館を臨む景観は外苑を象徴する「ビスタ景」だが、
暫定的にここにテニスコートが造られ、10年もの間がビスタ景が遮られる
・完成後も長大なテニスクラブの建物によって、ビスタ景のひろがりが失われる
・新宿区の景観形成ガイドラインには樹木や景観を保全するとあるが、それに反する
・絵画館前は風致地区なのに、樹木伐採などは外苑創建時の理念に反する
・明治神宮は樹木伐採に反対する署名を受け取らなかった
宗教家とは思えない
・会員制高級テニスクラブは営利主義で公益性がない
・外苑創建時の「市民に開かれた公園」という理念が失われる
・絵画館前広場が工事のため閉鎖されてから子供の姿が減った
・景観保全のため施設を地下化するという考えがあるが、それは経済的にできないというのは問題
・災害時の避難場所が確保されない
・これを許したら、前例となって全国どこでも営利の再開発をやっていいことになる

特に、署名を集めたNさんが、涙に声を詰まらせながら事業者に訴えた言葉は、強く胸に刺さりました。
「コモンズ(公共の財産)である土地を、東京都が開発して恥ずかしくないか?
あの土地は百年、二百年続いていく。
自分が生きていなくても、子供や孫が使っていく。
後世に恥ずかしくないようにしてほしい。
百年後に気付いても遅い。もう一度熟考して」
これらが事業者や東京都にどれだけ響いたでしょう?

公聴会は大きな波乱はなく終わりましたが、このまま都が許可を出すことになるでしょうか。
今後はメディアを巻きこむ必要があるという意見もありました。