境界に生きた心子

BPDの心子との波瀾万丈の日々をつづった「境界に生きた心子」。甘い蜜月と凄まじい修羅場、壮烈ながらもピュアでひたむきなラブストーリーです。愛を求めて力の限り生き抜いた、千変万化の僕の彼女を紹介します。

口から食事の実践 -- 胃ろうを考える (5)

イナモト
 
 脳出血で倒れたB子さんは 胃ろうを作り、 特養に入所しました。

 当時は寝たきりで、 栄養は全て胃ろうからでした。

 この特養では  「胃ろう外しプロジェクト」 を行なっています。

 日中は ベッドから車椅子に移り、 胃ろうからの水分量も増やして、

 意識や体の状態の 改善を図ります。

 口からの食事は バナナから始めました。

 経口摂取は3年半ぶりのB子さんは、

 もぐもぐと噛んで飲み込み、 誤嚥もありませんでした。

 食べる量を増やし、 今では昼食と夕食は 口から取っています。

 意識がはっきりし、 言葉も出るようになりました。

 他の入所者も 普通の食事を食べられるようになったり、

 胃ろうを外せる見通しが ついたりしました。

 胃ろうを外せるようになるのは、 せいぜい10%とされます。

 でも プロジェクトに取り組んだ 9人全員が、 胃ろうを外せた施設もあります。

 それらの人は、 元々不要な胃ろうだったと 考えられます。

 急病で入院し、 回復に時間がかかりそうだったり、

 認知症があって 食が細かったりという理由で、 作られたケースです。

 前者は 退院時には外せるし、 後者は 元々必要がない場合が 多いといいます。

 胃ろうにすると 重症に見えるため、 外す努力もされないのだということです。

〔 読売新聞 「医療ルネッサンス」 より 〕
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